2018年12月に運営するアートスペースKAPLにて第3回本音会議を開催しました!
芸術祭やアートプロジェクトについて地道に声を集めていく活動ですが、現場のリアルな声を聞くことは、毎回楽しく、頭で分かっているつもりになっている事柄がハッと身体に沁みてくる経験に繋がります。
本音会議とは、現在全国各地で開催されている芸術祭やアートプロジェクトの現場を共有したいと考え開催されるミューティングです。
今日、全国で芸術祭やアートプロジェクトが乱立しています。アートが美術館やギャラリーといった空間から人の行き交う空間で展開され、様々な立場の人が関わり新たなアートの展開が模索されています。アートによる地域資源の発掘、地域活性化、経済波及効果への光明…こうした事柄が語られる一方で、その現場は順風満帆とは言いがたく、様々な課題に向き合い疲弊していく場面も数多く存在することも確かです。
2020への騒がしい足音が聞こる中、今しっかりと現場の本音を共有したい!それらの場で得た経験知を共有し、丈夫な「根」を生やしたい!
今 「本音」を語ろう!
私たちは、この「本音会議」を通して、様々な現場で起こっていることの「本音」を多様な現場・立場の方に聞いてみたいと考えました。3回目となる今回は、越谷で赤ちょうちんの下、展開しました。
これまで、第1回を埼玉県立近代美術館、第2回を川越市立美術館で開催し、3回目はより人の距離が近くなる設えで、自分たちの運営するKAPLでお酒を飲みながら開催。
音楽に合わせて6の目(たのしさ・くるしさ・せいこう・しっぱい・続けかた・やめかた)のサイコロを転がし、出た目について、自分が経験したアートの現場についての話を3分ほどしていただきます。その後、皆でその話を掘り下げます。
今回は、「くるしさ」の目が多く出た時間となりました。仕事を続け、定年を迎えた後、地域に目を向けて地域のコミュニティに参加したり、さらにそのコミュニティを盛り上げるための場をつくることで経験した人との関わり。また地域の祭りの実行委員として、これまでなかったアートのワークショップを加えていく中で生まれた成果と課題。継続することが目的となってしまうことを感じた時に手掛けているプロジェクトをどう終わらせていくのか。
はじめまして!の人たちが集い、この輪の中で話を進めていく中で共有される事柄には不思議と共通点があることにも気づきます。
今回の具体的な発見は、「地域」が様々な年齢、立場の人たちの活動の場としてとても魅力があり価値を見出しているということです。若い作家が地域に関わり活動することと定年退職後の新たな活動の場を地域に見いだし活動する中で感じる「たのしさ」や「くるしさ」は似ていました。それぞれの持つ経験やスキルは異なりますが、その経験やスキルを整理し、活かした連携ができると活動の幅が膨らんでいく感覚を掴めました。
本音会議は開催場所を募集しています!あなたの街でぜひ開催し、皆の経験知を共有しましょう!
お問い合わせは下記まで kapl@excite.co.jp
KAPL(コシガヤアートポイント・ラボ) 〒343-0026 埼玉県越谷市北越谷5-9-27 東武スカイツリーライン北越谷駅下車徒歩5分
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