浅見俊哉 Shunya.Asami - Portfolio
現在の青図 - 社会の皮膚-COVID-19
Blueprint of NOW -Social Skin-COVID-19
全289作品(2024.9/30現在)
「現在の青図-社会の皮膚/COVID-19-」の制作のきっかけは、「COVID-19」。
2020年4月7日から5月25日の緊急事態宣言下、ステイホーム期間により、外出が制限された時、日々流れてくる情報と自分自身の生活の間に大きな隔たりを感じた。さらに、これまで感じたことのない「死」への恐怖や不安も大きくなった。
誰もが当事者になった「COVID-19」。客観的に物事をみることが出来なくなっていた。
そこで「社会の情報」と「自分の日常」を重ねて見てみたいと考え、新聞に日々、自分自身が使っている生活用品(マスク・除菌シート・歯ブラシ・髭剃り等)や道具(ペン・時計・スケジュール帖等)、食べたもの(バナナやみかんの皮、魚の骨等)を焼き付ける制作(サイアノタイプ のフォトグラム)を始めた。制作時、太陽光での露光時間に感じる自分自身の皮膚のヒリヒリとした「感光」の感覚から、新聞を「社会の皮膚」と見立て、その上に自分自身の生きている時間が焼きつくことで、日記や未来への手紙を書いている感覚になった。制作を継続してライフワークになった時、「死」への恐怖や不安とうまく付き合えるようになっている自分がいた。
Don't forget "now". in a covid-19 environment, I apply a photosensitive solution to newspapers and create photograms (cyanotype). I shoot with the motif of daily necessities such as masks.I think of newspapers as "social skin." In addition, we are exploring the relationship between "social information" and "individual memory" by burning daily time with sunlight.I have a feeling that the "present" is not fully understood by the "current people." For this reason, I use newspapers as a medium for photography, and create them as if they were letters to the future.