【ワークショップレポート】
去る2018.3/21。春分の日。
荒川区にある環境活動の場として人気の「あらかわエコセンター」での日光写真のワークショップを行いました。
今日は、冬が戻ってきたかのような気候で雨の1日。
太陽が弱く制作には向かないと心配になりましたが、昼と夜の長さが等しくなる今日。紫外線指数は4と雨の日にしては高く、野外での撮影も可能でした。
参加者は親子での参加、写真に精通している方の参加が多く、意欲的に作品を制作していたことがとても印象的でした。
おなじみのジアゾタイプでのフォトグラムの制作に加え、薬液をつくり自分で感光紙をつくるサイアノタイプにもチャレンジ。
両方の写真のプロセスを体験することで写真制作の表現方法楽しさを実感できたようです。
桜の枝葉と春の植物を写したり、自分の持って来たものと自分の手、家族で一緒に手を写したり、雨を写したり、来ていた服の模様を写したり。
そしてそれが影になる時、思いがけない形の美しさや光の角度や強さ、今という時間の実感に気づきます。
アンケートからは、
・撮影時間を待っている間に、今日の思い出を写真に収めることができた。 ・普通の写真ではない思い出の残し方があると思った。 ・写真の原理や自然素材についてまなぐことができた。 ・時間の経過が視覚で体験できた。 ・「瞬間ではなく時間を写し取る」ということが興味深かった。 ・日光写真のその作品はリラックス効果がありそうです。
といった感想をいただきました。
露光時間に作品や写真について参加者の方とゆっくり話すことができるのもこの写真制作の楽しみの一つです。
雨で寒かった春分の日。
じーっと写真ができるのを待っていたなぁといつか思い出す機会が来たら幸いです。
最後になりましたが、今回の企画に参加していただいた皆様、あらかわエコセンターの職員の方々に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました!
■関連リンク
・これまでのワークショップの様子 http://asa19821206.wixsite.com/shunya-asami/photogram1
・カメラを使わず写真を撮ろう! 日光写真のススメ−サイアノタイプの技法と表現− https://www.dlmarket.jp/products/detail/597236
以下企画詳細
あらかわエコセミナー「日光写真のワークショップ」
春分の日にちなみ、自然素材や大切な思い出の品を日光写真で記録して作品を作ります。
カメラを使わずに太陽光と感光紙を使用し、写真の原理も体験できます。
日時:3月21日(水曜・祝)午後1時30分から3時30分まで
会場:あらかわエコセンター(荒川1-53-20)2階 実習室
講師:
写真作家 浅見 俊哉氏 葛飾区生まれ。写真作品の他、美術教育の視点や方法論を応用した造形ワークショップ、アートプロジェクトなどを活発に展開。感光紙を用いた写真ワークショップをはじめ写真の原理に着目した体感する鑑賞ワークショップなど、独自のプログラムで各地の美術館や芸術祭で活躍中。
参加費:無料
対象:区内在住・在学・在勤の小学生以上の方
定員:30名(申込み順)
持ち物:
記録したい小物や思い出の品などがあればお持ちください(作品の大きさはハガキサイズとなります)
申込み方法:
電子申請(ホームページ)または、申込み用紙持参にて、氏名・住所・電話番号をお知らせください。
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