去る6/9(土)に福島県、猪苗代町の「はじまりの美術館」でワークショップを行いました。
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はじまりの美術館は元酒蔵を改装した地域の集い場としてとても暖かい雰囲気の美術館です。
定期的に町の人たちを集めて話し合いの場を設けたり、障がいのある方、ない方を区別することのない企画展の開催などを通して地域の文化を発信していく場にもなっています。
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ワークショップではおなじみ。
参加者の方に、記憶の品を持参してもらい、それを素材にカメラを使わない写真(フォトグラム)を制作しました。
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部活で使っているバッシュや、父親が使っていたトランペット、ぬいぐるみなど思い思いの品を素材に制作。
焼き付ける紙は、埼玉県小川町の和紙。
小川町の和紙はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H1S_X21C14A1AM1000/
ワークショップの進行は、十文字女子学園大学の皆さんのサポートをいただきながら制作を進めました。
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当日は天気が良かったのですが強風のため、自重が軽いものが風で動いてしまう制作にはやや難しい状況。
けれど学生さんの声かけや重いものをうまく画面に配置するなどの工夫で約10分ほどの感光時間を過ごすことができました。
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現像の瞬間は、わくわくします。
制作した後に作者に制作の感想や工夫点などを発表してもらい共有しました。
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初めて光と自分の持ち物だけで写真を撮影した不思議さや、持ってきたもののエピソード、また写った像が実物と異なるけれどとてもリアルに感じることなどが発言されました。
参加していただいた皆様ありがとうございました!
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以下「はじまりの美術館」の紹介 http://hajimari-ac.com/
はじまりの美術館は、2014年6月 築130年の酒蔵「十八間蔵」を改修して誕生した小さな美術館です。運営母体である安積愛育園は、設立から約50年にわたり主に知的に障がいを持つ方の支援事業を担ってきました。活動の中で私たちは、「障がい」ということに限らず、人としてこの地域で暮らし、働き、スポーツやアートを楽しみ、才能や能力を発揮すること、これらは大切な自己表現であり、自己実現につながっていくという実感が深まりました。 この経験から、私たちは「人の表現が持つ力」や「人のつながりから生まれる豊かさ」を大切に考え、「誰もが集える場所」としてはじまりの美術館を開設しました。福祉とアートが同居するこの場所が寛容で創造的な社会が開かれていくきっかけになることを目標とします。またこの美術館は、建築は無有建築工房、コミュニティデザインではstudio-Lと恊働し、日本財団の「New day 基金」事業の一環として整備しています。
主催 :十文字学園女子大学 会場:はじまりの美術館
〒969-3122 福島県耶麻郡猪苗代町新町4873
アクセス:東京駅(東北新幹線100分)→郡山駅(磐越西線42分)→猪苗代駅(徒歩25分)
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