去る、2013年2月24日、3月4日の2日間。
吉田バレエスタジオの皆さんと中央区立総合スポーツセンターにて 「MAN-PRINT―等身大の影をつかまえる」を行いました。
今回の参加者は、バレエを習っている3歳~12歳のバレリーナの卵の皆さん。
普段行っている身体表現だけでなく、「美術の作品制作による発想の広がりとイメージの具現化」を体験してもらいたいというねらいでワークショップを実施。
年齢の幅が大きいので事前にチームを分け、毎回2部制で行った。
プログラムの構成は、
①自己紹介(名前・すきなもの・持ってきた自分のたからもの・身の回りにあるものを紹介する) ②試し撮り(感光紙の特性になれるため、持参したもので撮影する活動) ③素材探し(体育館の外の公園に行って自分の作品に使えそうな素材を探す活動) ④MAN-PRINT(持参したもの、見つけた素材と自分自身で等身大の影を撮影する活動) ⑤鑑賞パーティ(制作した時に考えたことや作品から受けるイメージをみんなで伝えあう活動)
以下は2013年2月24日のレポート。
①自己紹介を行いながら持参したものを見せあう中で、雰囲気が和んでくる。 私も持参した生物の標本(虹鱒の骨、スズメバチ、イセエビの尻尾、サンゴなど)を紹介。
②感光紙の特性を知るために持参したもので試し撮りを行う。 光をあてる時間や、立体物の影の出来方、素材ごとの影の写り方などを通して、等身大の影を撮る時のイメージを広げていく。
③素材探しでは、浜町体育館の裏手の公園や体育館周りを散策。 白い紙を持っていき、色々なところの影を見つけながら、作品制作に必要な素材を発見。 普段通いなれた体育館周辺でも、制作の目で見つめてみると様々な植物や動物を発見できる。
素敵な影を見つけたり影遊びをしたり
梅の花が咲きはじめていました。「けれどまだまだ寒い!」
④見つけた素材と持参した素材を組み合わせながら、自分のポーズを考えて撮影。 約15分間の露光時間。頭の中で仕上がりをイメージ。
事前にイメージを膨らませ制作。組み合わせる素材にも工夫が沢山。
バレエのポーズとトゥシュ-ズを組み合わせ制作
自分の影とご対面。「15分間の制止は結構きついー!でも不思議!!」
現像作業。少しずつ自分の影が出現。「髪の毛も細かく写ってる!」
⑤鑑賞パーティでは、参加者の制作の時に考えたことや工夫点を伝えあう。 初めは緊張していたけれど、自分の考えを発表することがおもしろくなってくると積極的に手が上がった。
「わたしのイメージどうですか?」と発表。会場からは温かい笑顔であふれた。
アリスのイメージで砂時計やポットなど様々な素材を持参。 「浮いている感じ」「おちてきている感じ」がとても面白いと大好評な作品になった。
「私はバレエが大好きなので楽しく踊っているところを表現したかった」 「止まっているのに動いているみたいで不思議」 髪の流れや、トゥシューズの配置も工夫していて動きのある作品になった。
最後に記念撮影。
●ワークショップを実施しての感想
今回は、体の動きで自分の表したいことを伝えようと努力をしているバレリーナの生徒さんたちとのワークショップでした。
特に印象的だったのは、撮影時のポーズにもこだわり、身体を大きく伸ばしたり、手足の動きを考えて制作していたこと。
身体の動きで、自分を表現できることを実感していることに驚きました。
普段は、バレエの様々な動きを覚え、作品にしていく過程がある中で培われたものなのだと感じました。
バレエの指先にまで神経を使う動きのモーションと、今回のワークショップで制作した約15分間の時間で定着した写真のモーションのイメージ。
そんな彼女たちからは、
「止まっているけれど、動いているようにみえる」
「楽しくて踊りだしている」
「はやく動いているみたい!」
「ジャンプしてる!!」
など他の場所でのワークショップではあまり発せられない「動き」に関する言葉が沢山でてきました。
身体表現と写真にょる造形表現の関係とその可能性について改めて考える機会になりました。
参加していただいた皆さん本当にありがとうございました!
一歳になったばかりの赤ちゃんと 「等身大で残せるので成長記録のようなものとしても、とても貴重な体験になりました!」とお母さん。
●作品ギャラリ―
●宣伝
今回お世話になった吉田バレエスタジオの生徒さんによる発表があります!
ファミリースポーツデー
日時:2013年5月3日(金)12:40-約20分間
場所:中央区立総合スポーツセンター地下二階第二競技場
料金:無料
お問い合わせ:hana0303-hana0303☆ezweb.ne.jp 吉田 (☆を@にして下さい)
Comentários