【Workshop 2015】光のリズムアドベンチャー『ETAGRAMー江田島のフォトグラムー』をつくろう! @広島県
- Shunya.Asami
- 2018年7月30日
- 読了時間: 4分
去る2015年8/4、広島県の江田島で『光のリズムアドベンチャー』と題し、フォトグラムのワークショップを行った。


海友舎という地元のアーティスト達が運営するスペースをベースとして制作。 この建物は旧海軍兵学校下士卒集会所という歴史ある建物。
開催のきっかけは、4月に旧日本銀行広島支店での個展に来てくれたアーティストとの出会い(文末リンク参照)

最初に自分が大切にしているものの影を写す『SELFGRAM』をつくり、カメラを使わずに光と影で写真が撮れることを体験。参加者の皆さんが持って来た大切なものの影はどう写るかわくわくする時間。


大切なものを感光紙の上において約10分待つ。
どんな写真ができるか想像しながらドキドキする瞬間でもある。


現像はアイロンで熱を加える。
じわじわと影の写真が現れる!

どのような素材が、どのような像になるのかを確認。
思いがけない影の表現に一同歓声が湧く。
次に、江田島在住の参加者が案内人となり、自分の江田島のお気に入りの場所を参加者みんなで巡りながら、フォトグラムのマテリアルをさがし、なぜここがお気に入りの場所なのかを発表。江田島めぐりは暑かったけれどみんな一生懸命。
測道で蛇の抜け殻をゲットしたり、普段は目にもとめない草木を眺めたりしながら江田島散策。
公園では大きな亀と遭遇!


すごい素材を見つけて大はしゃぎ!


次にそのマテリアルと自分の大切なものを組み合わせて『ETAGRAM(江田島のフォトグラム)』をつくる。 自分と江田島のカタチが組み合わされた写真が生まれた。

木の皮を日本の地図に見立てて配置!
そして!
最後に、大きな感光紙に、参加者みんなが写る巨大なETAGRAMの制作。

特にワークショップに参加した子供たちは、誰に言われる事なく、「テーマを決めよう!」と発言し、みんなが大切に家から持ってきたものと、江田島探検で拾ったマテリアルが生かされるように画面を考えた。
空と陸と海を縦に表したら江田島らしいのでは?という提案に一同賛成!制作が始まった。

次々と集めた素材を組み合わせていく。


どんどんアイデアが集まって来て、ひとつのイメージが生まれて行く。
手を動かし、対話しながら、工夫し、アイディアを共有し、一緒にひとつのものをつくる。
はじめ、その勢いと子ども達の湧き出るアイデアにその場にいた大人は少なからず驚いた。
なぜなら子ども達の高度な他者への配慮と、自らのアイディアが反映される能力を目の当たりにしたから。
私たち大人は利害や我執で失われがちな力。その力を子ども達は遺憾なく発揮する。
そしてその力に引き込まれるかの様に、大人達もアイデアをフォトグラムに描いていく。
今日、体験した光と影で写真が撮れる事と、江田島巡りで感じた事を、フォトグラムで表し、自分たちの世界を表現した。

私は今日、子供たちがみせてくれた力が、今一番大切な力ではないかと改めて感じた。
誰かが嫌な思いをしたり、排除される事無く、それぞれのアイデアや持ち味が発揮される体験によって出来た一枚の写真。
日光写真によるフォトグラムは青写真とも呼ばれる。現在の子ども達の描く、素敵な江田島の未来の青写真として今日の体験が生きて行けば嬉しい。
私がこのワークショップで参加者の方と一緒に体験したかった事は、お気に入りの場所に行ったり、そこで材料を探す時、【「制作」する目で日常を見る】という体験。
その目は、日常にあるいつもは「何でも無いもの」としてしまっているものたちに光を当て、自分のアイデアを刺戟し、自分の表したいことを表す力になり、様々な工夫を生み出す。
作品制作によるその目の変換こそが、制作の持つダイナミックな体験で、その目を持って改めて自分の周りを見渡した時、見えなかった物が見えたり、気がつかなかった事に気づいたりする事が出来る。
今日は、素敵な目がたくさん集まり、江田島を改めて(私にとっては初めて)みるとても充実した一日になった。
最後に、とても暑い猛暑の中、素敵な1日を過ごさせて頂いた参加者の皆さんと、ワークショップを支えてくれたスタッフの皆様に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

●ぐるぐる海友舎プロジェクト http://www.kaiyousya.com/
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