top of page
  • 執筆者の写真Shunya.Asami

【さいたまトリエンナーレ2016】ヒアシンスハウスでアートコロニイをつくる「Sunlight Flag Project 2016」レポート

2016年10/8-10の3日間に渡る「Sunlight Flag Project 2016 in さいたま」のプログラムが無事終了致しました。







今回は、さいたまトリエンナーレ・SMF学校と連携し、JIA埼玉(公益法人日本建築家協会関東甲信越支部埼玉地域会)が開催するイベントとして実施しました。

初日、2日目が雨というあいにくの天候。

制作は、はじめに秋の深まる別所沼公園に落ちている落ち葉や木の実、石や作品制作前はゴミだった様なものを集め、自分の持っている物と組み合わせて画面をつくります。




作品制作をする目で辺りを見渡すと、様々なものが作品制作の素材にみえたり、意外なものの形に気付いたりする事があります。この目のスイッチが入る事が私たちのワークショップで最も大切にしているものです。

太陽の光を素材にして制作する作品の為、持ってきた素材を感光布の上に置き、曇り空、陽射しがとても弱いため、約60分の露光時間を必要としました。その間、別所沼公園周辺を散策したり、お昼寝をしたりしてじっくりと太陽光で焼き付けます。

現像し、像が浮かび上がってきた自分作品の完成の瞬間の驚きも苦労した分、大きかったようです。












その後、参加者の作品を繋いで、JIA埼玉の建築家の方々が考案した紙管材とペットボトルでつくられた構造物に作品展示をし、「タイムチューブ」というインスタレーションを制作しました。






「タイムチューブ」とは、「時間を行き来する管」を意味します。

建築がつくられる時に生まれる廃材(紙管材)、私たちが生活の中で消費され生まれる廃材(ペットボトル)、秋の別所沼で焼き付けた時間をくぐり抜けたり、跨いだりしながら「時間の旅」をしました。




そして、立原道造所縁のヒアシンスハウスを訪ねます。






ヒアシンスハウスは、立原道造の東京大学建築学科の卒業設計「浅間山麓に位する芸術家コロニイの建築群」で構想した壮大な都市計画や、小住宅設計などに示された現代にも通じる立原の設計思想で、 一九三七(昭和十二)年冬から翌年春にかけて、当時、葦がおい繁り静寂をきわめた別所沼の畔に、自らのために小さな週末住宅を建てようとしていました。昭和初期、浦和市郊外の別所沼周辺には多くの画家が住み、「鎌倉文士に浦和画家」とも呼ばれ、一種の芸術家村の様相をみせていたこともあり、《芸術家コロニイ》を構想した立原は、自ら住まう週末住宅の敷地として別所沼畔を選んだとされています。





そして、「時間の旅」の最後は、制作した「家」の中でお茶会を開きました。






さまざまなジャンルの芸術家が集まり、ヒアシンスハウスで構想を練り、実現した今回の3日間のワークショップの時間。小さな《芸術家コロニイ》が生まれ、多くの人が参加するワークショップとなりました。





最後になりましたが、足下の悪い中ご参加いただいた皆様、ワークショップにサポートを頂いた皆様、JIA埼玉の皆様、SMFの皆様に深く御礼申し上げます。

以下イベントの詳細

==================================

タイムチューブを創ろう ~目に見えるみんなの記憶と未来への記憶づくり~






建築家と一緒に紙の筒を使って、新しい空間をつくっていきます。 子どもから大人まで、すきな時間に参加が出来ます。 自分だけの空間を作ってみませんか? 廃材となった紙の筒・ペットボトル・布などのリサイクル可能な素材をつかって、大きな立体を作ります。リサイクルされた素材のたどった時間、参加するみなさんの記憶を共有します。

開催日時:2016年10月8日(土)・9日(日)・10日(祝)  10:00~17:00(最終日は15:00まで) 場所:別所沼公園ヒアシンスハウス前広場 (さいたま市南区別所4丁目) 参加費:無料 参加方法:開催時間中いつでも自由・予約不要

注※悪天候により中止することもありますが、晴れれば再開します 参加対象:老若男女年齢性別不問・お子様歓迎(小さなお子様でも楽しめる立体模型コーナーもあります) 注※紙管の中のトンネルを通って遊ぶことができます。お子さんを遊ばせる場合は、保護者の方は目を離さないでください。小学生以下は保護者同伴でお願いします。







◎コラボレーションイベント 「Sunlight Flag Project 2016@別所沼公園」 チューブを創るだけではつまらない!!一瞬の光、記憶をとどめるために、写真の古典技法サイアノタイプを応用したインスタレーションにもご参加いただけます! 写真作家・浅見俊哉と衣装家・田村香織によるアーティストユニット、SeeSewのお二人による、太陽光で陰を焼き付けるフォトグラム(カメラを使わずに製作する写真)の手法を用いて「自分旗」をつくるワークショップ。あなたの大切なものや思い出の品と、秋の別所沼公園に落ちている自然物をモチーフにして時間をテーマに作品製作をし、作った作品を用いて、建築(タイムチューブ)への展開を考えます。

◎同時開催 新木場木まつり2016秋 基調講演「堀口捨巳の思想と表現」 パネルディスカッション「インフィル、木材、そして総合芸術」 2016年10月9日 16:00~20:00 別所沼会館ヘリテージ1F大会議室

お問い合わせはJIA埼玉事務局まで JIA埼玉 公益社団法人日本建築家協会 関東甲信越支部 埼玉地域会 TEL / FAX 共に048-882-7526 E-mail: JIA-saitama@e-mail.jp http://www.jia-kanto.org/saitama/index.html

主催:公益社団法人日本建築家協会 関東甲信越支部 埼玉地域会JIA埼玉 協力:SMF(サイタマミューズフォーラム)

閲覧数:53回0件のコメント
bottom of page