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  • 執筆者の写真Shunya.Asami

【Exhibition 2014】新宿・大阪Nikon Salonにて 「呼吸する影ーShadow of Bombed Treesー」 浅見俊哉作品展

去る2014年9月と11月に新宿ニコンサロン・大阪ニコンサロンで開催した作品展

「呼吸する影ーShadow of Bombed Treesー」

被爆樹木の影を直接感光紙で写し撮ったフォトグラムの作品展



大阪ニコンサロンでの展示

新宿ニコンサロンでの展示







【作品展概要】

現在、ヒロシマには170本の被爆樹木(The Bombed Tree)が存在します。 1945年8月6日のあの瞬間、爆心地から半径2km圏内で被爆した樹木。

今回、その樹木の影を、低感度の感光紙を用いて直接撮影しました。カメラを使わずに写真を撮影するフォトグラムの手法を選んだのは、樹木に今流れている「時間」をリアルタイムに、ダイレクトに感光紙に撮影したいと考えたからです。感光紙を遮光板の中に入れ、太陽を待つ。太陽がでたら遮光板を広げ、約15秒程露光。その間、風が吹き、枝が揺れるなら、その揺れも記録されます。その像をじっとみていると、まるで影が呼吸しているように感じられます。8月6日の、あの瞬間から現在までの「時間」を掬いとるイメージで撮影しました。また、フォトグラムは原寸で像が得られるため、季節により、枝、葉 の生長が感じられます。例えば、2012年8月のアオギリの葉と、11月の葉ではその大きさが異なり、11月の葉は、A3の感光紙からはみ出す程です。

被爆樹木を巡り撮影を続けていると、時間とともに変化する樹木の生命力に圧倒されます。爆心地側が原爆でケロイド状になっていたり、幹が空洞になっていたりする樹木が枝を伸ばし、葉を広げている姿に大きな感銘を受けました。当時の人々が焦土になった土地からも芽を出した被爆樹木を見て、生きる勇気を与えられたというエピソードもこの撮影をしていくにつれ、想像することが出来ました。

展覧会では、シダレヤナギ、アオギリ、イチョウ、ソテツ、クロマツなどの被爆樹木のフォトグラムを約20点展示。作品を通して、被爆樹木の存在を知ってもら うとともに、その生命力を感じてもらえれば幸いです。







ギャラリートークで作品の制作を実演


制作に使用している「カメラ」は厚紙。この中に感光紙を挟む。



ギャラリートークの様子




作品集「315619200」


【日程】

新宿ニコンサロン: 2014年9月23日(火)〜29日(月) 10:30−18:30(最終日は15:00まで) ※ギャラリートークあり9月27日(土)13:00−14:00

大阪ニコンサロン: 2014年11月20日(木)〜26日(水) 10:30−18:30(最終日は15:00まで)

【会場】 新宿ニコンサロン  〒163−1528  東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階ニコンプラザ新宿内

大阪ニコンサロン  〒530−0001  大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエストオフィスタワー13階ニコンプラザ大阪内


以下準備の様子



作品展示準備




展示レイアウトを考える



作品セレクトの様子



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