【出前授業の様子】 去る2018年9月13日、豊島区の小学校で6年生とフォトグラムの制作をしました。
豊島区で芸術家を学校へ派遣し、子どもたちと一緒に創造的な時間をつくる取り組みをしている、「特定非営利活動法人 芸術家と子どもたち」の活動の一環で実現しました。
http://www.children-art.net/
授業を行う前に、学校へお伺いし、図工の先生との打ち合わせをし、子どもたちの様子や、活動の目当て、願いなどをお聞きし、当日のプログラムに反映させました。
ものが写ること、影で描くイメージを膨らませながらカメラを使わない写真(フォトグラム)の授業を実施。
「自分なりの表現方法を見つけて、のびのびと表現できる機会をつくりたい。そして、手を動かしながら何かを発見していく面白さを味わうような体験をしたい」という先生のリクエストには、本番の写真制作の前に何度か試行錯誤ができること(ジアゾタイプでの制作)、試行錯誤を通して発見したことを反映できる本番の制作(サイアノタイプでの制作)というプログラムの構成にして、子どもたちの主体的な制作を支援することを主眼に声かけやアドバイスを行いました。
ジアゾタイプとサイアノタイプの2種類の写真のプロセスを体験。
はじめに、ジアゾタイプでのモチーフの写り方、影の現れ方を確認。
透明のもの、人工物、自然物の持つ特有の影の現れ方を知る時間。
自分だけでなく、クラスの友人が使ったモチーフでどのような効果が現れたか、鑑賞の時間を設けて共有しました。
次の本番、サイアノタイプでは、晴れ間も見えた環境で、ジアゾタイプの経験を生かして、画面を構成。撮影は、約10分、校庭で感光を待ちます。写真を制作するのに10分も待たなくてはいけないことに子供たちははじめは戸惑いますが、自分の横顔を撮影したり、置いたものがどのように影になるか想像したり、学校のことを教えてくれたりしながらじっくり写真ができていく時間を味わいました。
最後になりましたが、今回の貴重な時間を与えていただいた、特定非営利活動法人 芸術家と子どもたちの皆様、授業をともに考えていただいた先生に深く御礼申し上げます。
学校のHPにも紹介していただきました。 http://toshima.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=1310126&type=2&category_id=3078
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