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執筆者の写真Shunya.Asami

【Education 2008】学校現場に写真の授業を!感光紙を用いた写真の授業の提案 @2008年 第47回大学美術教育学会・高知大会

更新日:2018年10月11日

第47回大学美術教育学会・高知大会に行ってきました。

大学祭も行われている中での熱い大会になりました。


今回、この学会で、「学校現場に写真の授業を!感光紙を用いた写真の授業の提案」として、「コピアートペーパーを使った写真表現の可能性」を発表させていただきました。




初日、11月2日行われた『鑑賞教育の現状と課題』の中で、指定発表者の先生、コメンテーターの先生の意見や発表から印象に残ったことを箇条書きで申し訳ありませんがお伝えしたいと思います。






・「花畑青空に舞う蝶の絵」(添付画像)をみて何を感じたか。その後、「収容所の子どもが描いた」という情報を知り、絵の見方はどう変わったか―「見る+知る→見方、感じ方が変わる」

・企画展を学芸員、研究者、教員でつくることはできないだろうか?

・豊田市美術館の実践から

トークをするとクラス学校の運営状況がわかってくる(対話型を通して) クラスのボスがわかる。 自分の言いたいことが言える教室の運営状況か ここ数年間で、中学生に違いが見えてきた、落ち着かない生徒(美術館の外に出されて指導をする生徒)が減ったが、今は、意見を言わないで黙り込む生徒が多い。 美術館に戻ってきてくれている(実習生やモニターとして)

不景気から税収が400億落ちると予想され、十分に美術館学習ができない。 そういった中で、夏休みの宿題に読書感想文ならぬ作品鑑賞感想文を学校や市教委と連動して行ったり、親子チケットを作ったりしながら対応したい。

・鑑賞教育を行うにあたり、大切なことは連携、一つの団体ではできない。

・学校、美術館はもちろん地域同士も連携していなくてはうまくはいかない。





・今までの表現と鑑賞は「付帯→付随→関連」と進んできた。そして今、表現と鑑賞は「一体」の方向へ向かっている。

 さらに、この発表の中に「現状が課題、課題が成果である」という言葉がありました。

私はこの言葉を聞いて、常に美術には答えがなく、発展途上であり、未完成であるのだと再認識しました。何かを知りたくて達成したくて無我夢中で行ってやっと分かった答えは、次の瞬間にさらに先の答えを求められ、また新たに始めなければなりません。しかし、何かを求めて行動しなくては課題も得られない。課題があるということは何かを求めて行動を起こした成果だと、勇気を奮い立たされるようなこの言葉に私は熱くなりました。

また、現在美術に求められていることは、個人、学校、美術館、地域といった今現在ある枠を超えて、新たな他者と繋がり共同することが切に求められていると強く実感しました。

個人と学校、学校と美術館、地域と地域…。

美術の持つ共同によって生まれる大きな可能性を追求していきたいです。



そして、私の発表。

「コピアートペーパーを使った写真表現の可能性」について


子どもたちが日常生活の中で多くの写真、映像に囲まれている中、学校現場では、写真、映像についての授業がとても少なく、実践されていたとしてもデジタルカメラやパソコンなどの機材が十分ではなく、充実した時間となっていないのではないでしょうか?


また、「写真がどのように写るのか?」をデジタル全盛の時期もあり、実感として経験していることは少ない。子どもたちは、どのように写真ができるのかを探るすべもなく、ブラックボックス化している。そして出来上がった写真に囲まれています。


こうした状況から、子どもたちに写真のできる原理を経験し、写真表現の面白さを感じてもらいたいと以上の実践を考えました。


十分に発表できたか不安も残りますが、ご静聴いただきました皆様、ありがとうございました。


初めての学会参加で右も左もわからない状態でしたが、学会に行ってわかったことが一つ。

「もっと勉強をしたい」

最後になりましたが、高知大会実行委員の皆様、また私のつたない発表を聞いていただいた方に厚く御礼申し上げます。


今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


 





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