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  • 執筆者の写真Shunya.Asami

【Workshop 2019】平塚市美術館:先生向け体験講座 「光で描く!私の世界~フォトグラムの制作」レポート


 2019.8/14。平塚市美術館:先生向け体験講座 「光で描く!私の世界~フォトグラムの制作」を実施しました。





 台風の影響が心配された中での開催でしたが、22名の参加者でフォトグラムの実技と表現の魅力を共有しました。


 今回は、学校の先生向けの講座ということで、フォトグラムの持つ表現や歴史を概説。表現素材に光と時間を用いること。写真の原理を学ぶ、1から感光面をつくる制作。モチーフによる写り方の違いや撮影環境についての調整など、今まで作品制作を通して得た経験をお伝えしました。


 モチーフは事前に「大切なもの」や「記憶の品」を、持ってきてもらう呼びかけをした中、引越しを繰り返している中でそれを潜り抜けてきたもの、息子が大きくなっていらなくなって捨てようとした中保護したもの、採点などで日常使用している仕事道具などが主役となり、撮影されました。



(サイアノタイプでのフォトグラム。太陽光に約10分露光させる)



(自分の足を焼き付ける先生も。日傘をさしながら露光。)





(撮影後、現像すると鮮やかな青が現れる)



 制作の最後に、振り返りの時間を取り、現場でどのように子供たちの授業へ生かすか、闊達な意見交換がありました。児童生徒の関心が得られやすい題材であること。障がいのある子どもたちも制作が行いやすいこと。共同制作などでも活用できること。教科横断的な活動を生み出せること(布での制作は家庭科との連携、薬液づくりは理科との連携など)、評価についてなど様々な意見を共有しました。





 フォトグラムの制作を通して、ものが写るという写真の原理、光をコントロールして表現をする工夫、環境への意識、選んだモチーフを通して再思考する自分や他者など、今後どのような創造的な時間が生まれるかとても楽しみです。


 最後になりましたが、参加していただいた皆様、平塚市美術館のスタッフの方々に深く御礼申し上げます。


 以下、参加者アンケート























以下企画詳細


平塚市美術館:先生向け体験講座 「光で描く!私の世界~フォトグラムの制作」


対象 : 小・中・高・特別支援学校の教職員(市内優先)


日時 : 8月14日(水)13:30~16:30


講師: 浅見俊哉氏(美術家・写真作家)



内容: フォトグラムという技法を使用し、カメラを使用せず、太陽の光で写真を制作します。





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