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  • 執筆者の写真Shunya.Asami

【Workshop 2016】『影をつかまえる―Sunlight Flag Project 2016―』@香川県立善通寺第一高校

【かがわ・山なみ芸術祭2016】事前関連ワークショップとして開催!

『影をつかまえる―Sunlight Flag Project 2016―』



去る、2016.3/3に香川県立善通寺第一高校で「キャリア教育充実事業」の講師として、2014年からSeeSewとして共に活動している田村香織さんと5時間の授業を行ってきました。

今回のワークの対象は、ものづくりを学ぶデザイン科の生徒達ということで、ものづくりの一番はじめから体験してもらいたいと考え、感光液から自分達で制作し、布に塗布、乾燥して感光布をつくり、自分の思い出の品、大切にしているものを太陽光で約15分焼きつけ「自分旗」を制作しました。





感光布の乾燥を待っている間、私からは、スライドで今までの活動の様子、クリスチャン・シャト―、モホイ・ナジ、マン・レイ、瑛九、杉浦邦江などのフォトグラムを用いた表現について、田村さんからは、2次元の写真から3次元の衣服への展開、ダンサーとのコラボレーション・2015年の一年間行った『時間のきものプロジェクト』の紹介をしました。










写真と服飾の技術が合わさり、それぞれの表現を生かした新たな表現への挑戦の実践は、生徒達にも印象的だったようです。

個人制作の後、全員の持ってきた品を一同に集めた「学年旗」を制作。配置や太陽光の向き、皺の立体感などを考え、じっと感光させました。







昔の写真のプロセスは、光との化学反応の時間、観光面の感度が低いため、焼きつくのに時間がかかります。今は一瞬で像を得る事が出来る感覚では体験できない長い反応の時間が必要になります。

私は写真撮影の本質は、「待つ時間」にあるのではないかと考えています。

その場に身を置き、その瞬間を収めたい!と思ってシャッターを切っても、シャッターが切られた瞬間(感光面に光が到達した瞬間)から像が焼きつくまでの反応時間分の時間(今回は約15分)が、その感光面に収められます。

そう考えると、感光面はいわばタイムカプセルの様にもかんじられます。昔の写真家たちはきっと、感光を待つ時間、様々な想いを巡らせていたのではないかと生徒に伝え、「待つ時間」を大切に過ごしてもらいました。









春の穏やかな日差しの中、イサムノグチの『オクテトラ』を背景に集合写真を撮りました。みな素敵な笑顔で一日の締めくくりとなりました。

今後も、活動を充実させ、その表現の楽しみを多くの人と共有できる場をつくりたいと考えています。







協力:善通寺第一高校の先生方、かがわ・山なみ芸術祭2016アーティスト、ユキハシトモヒコさん、峰崎真弥さん

■関連リンク

●時間のきものプロジェクト2015 http://www.artplatform.jp/event2015/flier/kimono.pdf





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